「夫が住宅ローンを滞納していることが分かりました」
「妻が住宅ローンの返済に困っているようです」
「責めたい気持ちもあるけれど、どう接すれば良いのか分からない」
住宅ローン問題は、お金の問題であると同時に家族の問題でもあります。
私は元保証会社担当者として、多くの住宅ローン延滞案件を見てきました。
その中で感じたのは、
住宅ローンの滞納そのものよりも、その後の夫婦の対応によって結果が大きく変わる
ということです。
この記事では、住宅ローンを滞納している夫や妻にどのように接するべきかについて解説します。
結論|まずは責めるより状況を確認する
住宅ローンの滞納が発覚すると、
- なぜ言わなかったのか
- どうしてこうなったのか
- 信じられない
という気持ちになるのは自然なことです。
しかし、まず必要なのは責任追及ではなく状況確認です。
現在、
- 何か月滞納しているのか
- 督促状は届いているのか
- 保証会社から通知は来ているのか
- 競売の話は出ているのか
を確認することが大切です。
「なぜ隠していたの?」と責めたくなる気持ちは自然
私が担当していた案件でも、
配偶者が状況を知らなかったケースは少なくありませんでした。
その際によく聞く言葉が、
「なぜもっと早く言ってくれなかったの?」
です。
これは当然の反応です。
ただ、滞納していた本人も、
- 家族に心配をかけたくない
- 怒られるのが怖い
- 何とかなると思っていた
という気持ちを抱えていることがあります。
最初に確認するべきこと
滞納期間
最も重要です。
例えば、
- 1か月
- 3か月
- 半年
- 1年以上
では状況が全く違います。
届いている通知
次の書類がないか確認しましょう。
- 督促状
- 催告書
- 期限の利益喪失通知
- 代位弁済通知
- 競売開始決定通知
通知の種類によって緊急度が変わります。
家計の状況
なぜ支払えなくなったのかを確認します。
例えば、
- 収入減少
- 転職
- 病気
- 事業不振
- 他の借入増加
などです。
原因によって対応方法も変わります。
やってはいけない対応
感情的に責め続ける
責め続けても住宅ローン問題は解決しません。
むしろ、
- 隠し事が増える
- 話し合いができなくなる
ことがあります。
現実から目を背ける
一方で、
「そのうち何とかなる」
と考えるのも危険です。
住宅ローン問題は放置して解決することはほとんどありません。
借金で借金を返す
住宅ローン返済のために、
- カードローン
- 消費者金融
を利用している場合は注意が必要です。
問題がさらに大きくなる可能性があります。
元保証会社担当者が見た夫婦で乗り越えたケース
印象に残っているケースがあります。
あるご夫婦は、
夫が住宅ローンを4か月滞納していました。
しかし奥様に状況を打ち明けた後、
- 家計を見直す
- 車を売却する
- 保険を見直す
- 自宅売却を検討する
など現実的な対応を進めました。
結果として競売を回避することができました。
元保証会社担当者が見た悪化したケース
逆に、
- 配偶者を責め続ける
- 現実を見ない
- 話し合いを避ける
ケースは状況が悪化しやすい傾向がありました。
住宅ローン問題は時間との勝負です。
夫婦が対立している間にも手続きは進んでいきます。
今からできること
住宅ローンを滞納していることが分かったら、
まずは次の3つを確認してください。
① 滞納期間
何か月滞納しているのか。
② 通知内容
どの段階まで進んでいるのか。
③ 今後の見通し
返済改善の可能性があるのか。
元保証会社担当者から伝えたいこと
私が担当していた案件では、
競売になったことよりも、
「一人で抱え込んでしまったこと」
を後悔している方が多くいました。
住宅ローン問題は夫婦どちらか一人で解決できる問題ではありません。
だからこそ、
責めることよりも、
まず状況を共有することが大切です。
まとめ
住宅ローンを滞納している夫や妻に対しては、
まず責めるのではなく状況を確認することが重要です。
- 滞納期間
- 届いている通知
- 家計状況
を整理することで、今後の対応を考えやすくなります。
元保証会社担当者としてお伝えしたいのは、
住宅ローン問題は夫婦で対立するほど解決が遠のき、協力するほど選択肢が増える
ということです。
まずは現状を共有し、冷静に次の一歩を考えてみてください。

