「競売開始決定通知が届いたらもう終わりですか?」
これは私が保証会社担当者だった頃、何度も受けた質問です。
結論から言うと、
競売開始決定通知が届いたからといって、必ず競売になるわけではありません。
実際に私が担当した案件でも、競売手続きが進んだ後に競売を取り下げることができたケースがありました。
もちろん、すべての案件で可能なわけではありません。
しかし、
「競売開始決定通知が届いた=終了」
ではないことを知っていただきたいと思います。
今回は、実際によくあったケースをもとに、競売を取り下げできた事例をご紹介します。
※個人情報保護のため、内容は実際の案件をもとに一部変更しています。
競売の取り下げとは
競売の取り下げとは、
裁判所で進行している競売手続きを途中で終了させることです。
競売開始決定通知が届いた後でも、
一定の条件を満たせば競売が取り下げられることがあります。
事例① 任意売却が成立したケース
最も多いパターンです。
相談者は住宅ローンを滞納し、
- 期限の利益喪失
- 代位弁済
- 競売開始決定
まで進んでいました。
しかし、
競売開始決定通知が届いてすぐに任意売却業者へ相談しました。
その結果、
買主が見つかり、
競売による売却よりも高い価格で売却できる見込みとなりました。
保証会社も同意し、
競売は取り下げとなりました。
事例② 親族から援助を受けたケース
ある相談者は病気による収入減少で住宅ローンを滞納していました。
競売開始決定通知が届いた後、
親族へ状況を説明しました。
その結果、
親族から資金援助を受けることができ、
住宅ローン残債を整理できました。
競売手続きは取り下げとなりました。
事例③ 不動産を高値で売却できたケース
競売開始決定後、
相談者自身で不動産業者へ相談しました。
市場価格で売却できる見込みが立ち、
債権者側も競売より有利と判断しました。
結果として競売を取り下げることができました。
元保証会社担当者として印象に残っていること
競売を取り下げできた人には共通点があります。
それは、
「通知が届いてすぐに動いた」
ということです。
逆に、
競売開始決定通知を放置してしまうと、
時間だけが過ぎてしまいます。
競売を取り下げできなかったケース
一方で、
競売を止められなかったケースも多く見てきました。
例えば、
- 相談が遅すぎた
- 買主が見つからなかった
- 収入改善の見込みがなかった
- 債権者との調整が間に合わなかった
などです。
特に、
入札開始直前になってから相談されるケースは厳しいことが多くあります。
「競売開始決定通知が届いた=終わり」ではない
私が担当していた頃、
相談者の多くは
「もう何もできないと思っていました」
と話していました。
しかし実際には、
競売開始決定通知が届いた後でも、
- 任意売却
- 親族支援
- 不動産売却
などによって競売が取り下げられるケースがあります。
ただし時間との勝負
ここで誤解してほしくないことがあります。
競売開始決定通知が届いても終わりではありません。
しかし、
無限に時間があるわけでもありません。
競売手続きは進み続けます。
そのため、
「まだ大丈夫だろう」
と放置するのが最も危険です。
元保証会社担当者から伝えたいこと
私が保証会社で担当していた案件の中で、
競売を取り下げできた方に共通していたのは、
早く動いたこと
です。
逆に、
「もっと早く相談すれば良かった」
という言葉は何度も聞いてきました。
住宅ローン問題は、放置して解決することはほとんどありません。
だからこそ、
競売開始決定通知が届いたとしても、
まずは現状を整理することが大切です。
まとめ
競売開始決定通知が届いても、競売を取り下げられるケースはあります。
実際によくあるのは、
- 任意売却が成立したケース
- 親族から援助を受けたケース
- 市場で売却できたケース
です。
ただし、競売手続きは待ってくれません。
元保証会社担当者としてお伝えしたいのは、
「競売開始決定通知が届いたら終わり」ではなく、「すぐ動くべきタイミング」だということです。
早めに行動することで、競売以外の選択肢が残っている可能性があります。

