住宅ローンの返済が苦しくなったとき、
銀行へ相談すると
「条件変更(リスケジュール)」
を提案されることがあります。
その際によく聞かれるのが、
「リスケをすると金利優遇はなくなるのでしょうか?」
という質問です。
結論から申し上げると、
金融機関によって異なります。
ただし、
実務上は金利優遇が見直されるケースが多い
というのが私の経験です。
今回は元銀行員として、実務経験をもとに解説します。
そもそも条件変更(リスケ)とは?
条件変更(リスケジュール)とは、
住宅ローンの返済条件を見直す手続きです。
例えば、
- 一定期間返済額を減らす
- 元金返済を据え置く
- 返済期間を延長する
などがあります。
収入減少や病気など、一時的に返済が苦しくなった場合に利用されることがあります。
金利優遇とは?
住宅ローン契約時に、
例えば
- 店頭金利 2.475%
- 優遇後金利 0.625%
という形で契約しているケースがあります。
この差額部分を
金利優遇
と呼びます。
多くの方は、この優遇があることで毎月の返済額が抑えられています。
条件変更をすると金利優遇はなくなるのか?
結論として、
金融機関ごとに取扱いが異なります。
ただし、実務上は金利優遇が見直されるケースが少なくありません。
私が銀行で住宅ローン延滞管理業務を担当していた際も、
条件変更を行ったお客様については、金利優遇の見直しが行われるケースが多く見られました。
一方で、
私が経験した金融機関では、
1回目の条件変更であれば金利優遇を継続するケースもありました。
しかし、
2回目以降の条件変更となると、金利優遇が縮小されたり、優遇そのものがなくなったりするケースが多かった印象です。
そのため、
「条件変更をすると必ず金利優遇がなくなる」
とは言えませんが、
金利優遇が見直される可能性は高い
と考えておいた方がよいでしょう。
実際にはどう考えるべきか
ここが重要です。
例えば、
現在の返済が難しい状況で、
「金利優遇がなくなるかもしれないから相談しない」
という判断をしてしまう方がいます。
しかし、
その結果として滞納が進み、
- 期限の利益喪失
- 保証会社による代位弁済
- 競売
へ進んでしまう方が大きな問題です。
仮に金利優遇が見直されたとしても、
住宅ローンを正常な状態で維持できることの方が重要な場合もあります。
リスケのメリット
条件変更を行うことで、
- 毎月の返済額を軽減できる
- 滞納を回避できる
- 自宅を維持できる可能性が高まる
というメリットがあります。
特に一時的な収入減少の場合は、
有効な選択肢になることがあります。
リスケのデメリット
一方で、
- 金利優遇が見直される可能性がある
- 総返済額が増える可能性がある
- 返済期間が長くなる可能性がある
- 将来の借換えに影響する可能性がある
などの注意点もあります。
そのため、
条件変更を行う際は内容を十分確認することが重要です。
元銀行員からのアドバイス
私が住宅ローン相談を担当していた頃、
「もっと早く相談していただければ」
と思うケースを数多く見てきました。
住宅ローン問題は、
返済が完全にできなくなってからではなく、
「少し苦しいかもしれない」
という段階で相談する方が選択肢が残ります。
条件変更もその一つです。
よくある質問
Q. リスケをすると必ず金利優遇はなくなりますか?
必ずなくなるとは限りません。
金融機関や条件変更の内容によって取扱いは異なります。
ただし、実務上は金利優遇が見直されるケースが少なくありません。
私が銀行で住宅ローン延滞管理業務を担当していた際も、
条件変更を行ったお客様については、金利優遇の見直しが行われるケースが多く見られました。
一方で、
私が経験した金融機関では、
1回目の条件変更であれば金利優遇を継続するケースもありました。
しかし、
2回目以降の条件変更となると、金利優遇が縮小されたり、優遇がなくなったりするケースが多かった印象です。
そのため、
「条件変更をすると必ず金利優遇がなくなる」
とは言えませんが、
金利優遇が見直される可能性は高い
と考えておいた方がよいでしょう。
Q. 条件変更するとブラックリストになりますか?
一般的に「ブラックリスト」と言われる個人信用情報の事故情報登録を指すのであれば、
条件変更(リスケジュール)を行っただけで直ちに事故情報になるわけではありません。
私が銀行で住宅ローン延滞管理業務を担当していた経験でも、
銀行と合意のうえで条件変更を行い、その後も返済を継続しているお客様について、
「条件変更をしたからブラックリストになる」という説明はしていませんでした。
ただし、
長期延滞や代位弁済などに至った場合には、個人信用情報へ登録される可能性があります。
また、条件変更を行った場合は銀行内部の与信管理上、通常の住宅ローン利用者とは異なる管理区分となることがあります。
そのため、将来の借換えや新規借入に影響する可能性はありますが、
一般的に言われる「ブラックリスト」とは区別して考える必要があります。
Q. 滞納してから相談した方がよいですか?
おすすめしません。
滞納前の方が選択肢が多い場合があります。
まとめ
条件変更(リスケ)をすると、
必ずしも金利優遇がなくなるわけではありません。
しかし、
実務上は金利優遇が見直されるケースが多く、
特に複数回の条件変更では優遇が縮小・廃止される可能性があります。
だからといって相談を先送りにするのではなく、
返済が苦しいと感じた段階で早めに銀行へ相談することが重要です。
住宅ローン問題は、
早く相談するほど選択肢が残りやすい傾向があります。
関西住宅ローン返済無料相談室
私は元銀行員、元保証会社担当者として、住宅ローン延滞管理、代位弁済、競売案件などに携わってきました。
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