私は保証会社で住宅ローン延滞管理や代位弁済案件を担当していました。
その中で、
競売になった方
任意売却で解決できた方
両方を数多く見てきました。
今回は、私が実際に見てきた案件をもとにしたモデルケースをご紹介します。
個人が特定されないよう内容は一部変更していますが、実際によくある事例です。
ケース概要
相談者
40代男性
会社員
妻と子ども2人
戸建住宅
住宅ローン残高 約2,300万円
滞納期間 約6か月
滞納のきっかけ
きっかけは転職でした。
収入が下がったものの、
「そのうち何とかなるだろう」
と思いながら住宅ローンの支払いを続けていました。
しかし、
- 物価上昇
- 教育費増加
- 自動車ローン
などが重なり、
住宅ローンの返済が難しくなりました。
最初は誰にも相談しなかった
滞納後、
銀行から督促状が届きました。
その後、
電話連絡もありました。
しかし相談者は、
「そのうち払えるようになる」
と思い、
特に対応しませんでした。
保証会社へ移った段階で相談
数か月後、
保証会社から通知が届きました。
そこで初めて状況の深刻さを理解し、
任意売却について調べ始めました。
競売開始決定通知が届く前に動いた
このケースで良かったのは、
まだ競売開始決定通知が届く前だったことです。
保証会社
不動産会社
売主
が協力し、
任意売却の準備を開始しました。
結果
約3か月後、
一般の買主が見つかり売却成立。
競売は回避できました。
相談者が喜んでいたこと
特に喜ばれていたのは、
引越し時期を調整できたこと
競売では難しいケースもありますが、
任意売却では買主との調整が可能です。
近隣へ知られにくかったこと
通常の売却として進んだため、
競売物件として公開されませんでした。
残債について相談できたこと
売却後も住宅ローン残債は残りました。
しかし、
返済条件について相談することができ、
生活再建につながりました。
元保証会社担当者として思うこと
このケースを見ていて感じたのは、
もっと早く相談していれば選択肢はさらに多かった
ということです。
住宅ローン滞納では、
時間が経過するほど選択肢が減ります。
逆に言えば、
早く相談するほど、
- 任意売却
- 親族間売買
- リースバック
- 条件変更
などの選択肢が残っています。
任意売却成功者の共通点
私が見てきた中で、
任意売却がうまくいった方には共通点があります。
① 現実を受け入れた
「まだ大丈夫」
ではなく、
現状を正しく理解していました。
② 連絡を無視しなかった
銀行
保証会社
不動産会社
と連絡を取り続けていました。
③ 早めに動いた
競売直前ではなく、
その前に相談していました。
まとめ
私が保証会社で担当した案件の中でも、
任意売却が成功したケースの多くは、
「早めに相談した」
という共通点がありました。
住宅ローン滞納は、
放置するほど選択肢が減ります。
一方で、
早めに状況を整理することで、
競売を回避できるケースも少なくありません。
もし現在、
住宅ローンの返済に不安を感じているのであれば、
一人で抱え込まず、まずは現状を整理することをおすすめします。

