任意売却や競売が終わり、
「これで住宅ローン問題は終わった」
と思っていたところ、
聞いたことのない会社から突然通知が届いた。
通知を見ると、
- 債権回収会社
- サービサー
- 債権譲渡
- 求償債権
など、難しい言葉が並んでいる。
このような状況で不安になっている方も多いのではないでしょうか。
私は元銀行員、元保証会社担当者として住宅ローン延滞管理、代位弁済、競売案件などに携わってきました。
今回は、
サービサーから通知が届いた場合に何が起きているのか、
今後どう対応すればよいのかを解説します。
サービサーとは?
サービサーとは、
法務大臣の許可を受けて債権回収業務を行う会社です。
正式には
「債権回収会社」
と呼ばれます。
住宅ローンの残債務について、
保証会社や金融機関から回収業務を引き継ぐことがあります。
なぜサービサーから通知が届くのか
住宅ローンでは、
一般的に次のような流れになります。
住宅ローン滞納
↓
期限の利益喪失
↓
保証会社が代位弁済
↓
任意売却または競売
↓
売却代金を住宅ローンへ充当
↓
残債務が確定
↓
サービサーへ回収委託または債権譲渡
↓
サービサーから通知到着
つまり、
サービサーから通知が届いたということは、
多くの場合、
既に自宅の売却や競売が終了している段階です。
競売になるという意味ではない
サービサーから通知が届くと、
「今から競売になるのではないか」
と思う方がいます。
しかし、
通常は違います。
既に競売や任意売却が終わり、
住宅ローンの残債務について管理が行われている状態です。
つまり、
問題は
「家をどうするか」
ではなく、
「残った借金をどう整理するか」
という段階に進んでいます。
通知が届いたらまず確認したいこと
① 現在の残債務
いくら残っているのか。
まず確認しましょう。
② 遅延損害金
長期間経過している場合、
遅延損害金が発生していることがあります。
③ 債権者
保証会社なのか、
サービサーへ譲渡されているのか。
確認が必要です。
④ 分割返済が継続しているか
現在返済中であれば、
返済状況も確認しておきましょう。
一番やってはいけないこと
通知を放置することです。
よくあるのが、
「家はもう失ったし関係ない」
と考えてしまうケースです。
しかし、
住宅を失っても債務が消えるとは限りません。
残債務は残っています。
そのため、
通知を無視しても問題は解決しません。
サービサーは何を求めているのか
サービサーは、
家を取り上げるために連絡しているわけではありません。
既に住宅は処分されています。
サービサーが確認したいのは、
- 現在の収入状況
- 資産状況
- 分割返済の可能性
- 今後の生活再建
などです。
元保証会社担当者として感じること
私が保証会社で担当していた案件でも、
競売終了後に安心してしまう方がいました。
しかし、
本当の意味で問題が終わるかどうかは、
残債務をどう整理するかによって決まります。
一方で、
早い段階から相談し、
サービサーとも連絡を取りながら対応していた方は、
無理のない返済計画を立てられるケースもありました。
サービサーから通知が届いたらどうする?
私なら次の順番で対応します。
① 通知内容を確認する
まず内容を確認します。
② 残債務を確認する
現在いくら残っているのか把握します。
③ 無視しない
必ず連絡を取ります。
④ 今後の返済方針を考える
収入状況や生活状況を整理し、
現実的な返済方法を検討します。
まとめ
サービサーから通知が届いたということは、
住宅ローン問題が
「家の問題」
から
「残債務の問題」
へ移ったことを意味します。
通知が届いたからといって、
今から競売になるわけではありません。
大切なのは、
通知を放置せず、
現在の残債務と今後の返済方針を整理することです。
住宅ローン問題は、自宅を失った後も続くことがあります。
一人で悩まず、まずは現状を正しく把握することが大切です。

